個室にて

Ars Cruenta

情報

パスタソースとピザ

世の中には、「これのために使ってください」と言わんばかりに「~用」と書かれたり料理名が明記された調味料が多々ある。各社は裏面にその料理をどのように作るかを詳しい数字付きで紹介し、料理が苦手な人でも苦労なく作れるようにいろんな工夫がされてい…

技術を教える

子供のころ、ずっと体育の授業が嫌いだった。たとえば「試合形式」の名のもとにクラブ活動でバスケットをしている連中と戦ってもまず勝ち目はない。そもそも基本の立ち回りやボールさばきを教えてもらっていないのに、上手にドリブルなどできるはずがない。3…

おいしい変わり種天ぷら

年をとって好みが変わったのか、それとも美味しいものに出会ったことで趣味が変わったのか、最近、練り物のほうの天ぷらが大好きになった。海のほうに出かけたら、事前に近くのかまぼこやを調べるほどになっている。そんななか、世の中には玉ねぎ天だとかチ…

「本当の○○は××しない」

今日食事を食べに行ったところで流れていたお昼の番組で、付き合っている女性の依頼を受けてモデルが男性にハニートラップを仕掛けて浮気の可能性のあるなしを調べる仕事が話題となっていた。なんとも世知辛いというか、そういうチェックにかけないとお付き…

メンとメシ

今日、「秘密のケンミンショー極」の初回が放送されていて、田中さんはいろいろ愛されているなあと思っていた中、ひとつ気になったことがある。大阪の食文化を紹介するコーナーで、「焼きそば定食」が取り上げられたことである。 番組では焼きそばと一緒に飯…

世界を襲う理由

先日、いまさらながらペーパーマリオシリーズの「オリガミキング」のRTA動画を見ていた。オリガミをペラペラと対置したり文房具をボスにしたりと、改めて発想はさすがだなと思う点が多々あるし、現代流のコミカルな演出が散りばめられていてやはり面白いと思…

ルー談義

昔はそれほど気にしていなかったのだが、カレー、シチュー、ハヤシライス、どれを作るにしても最近はS&Bの製品を使うようにしている。ルーと言えばハウスやグリコも製品を出しているが、S&Bがスパイス&ハーブからきている通り、S&Bのルーはいずれもパンチの…

諏訪の美術館

一時、お宿の女将と仲良くなってしょっちゅう長野県の諏訪湖を訪れていた時期がある。残念ながらもうその宿はないのだが、しょっちゅう行くものだから諏訪大社を参るだけでは時間がつぶせず、周りの観光施設を探すようになった。 地図を見てみると、諏訪湖の…

命の値段

少し前に、近所に大きなペットショップができると聞いた時のこと。何店舗もある大きなペットショップなのだが、そこが提供している「生命保障制度」という制度にドギモを抜かれた。てっきり保険のように、病気のときに医療費を負担してくれる制度なのだろう…

破裂する腸

ずっと昔のことだ。子供のころ、「たけしの本当は怖い家庭の医学」という番組がかかっていた。何気なしに見ていたその回は便秘の女性を扱っているもので、その人は便秘薬を飲むも便秘が治らず、自己判断でどんどん便秘薬を飲み続けていき最後は一日に一箱飲…

ドキュメンタリー作家としてのバラエティ・ディレクター

中京テレビが放映している「ヒューマングルメンタリー オモウマい店」という番組がある。ディレクターが見つけた店を紹介するという番組で、大抵はとんでもなくサービスが良すぎたり大盛だったりするお店、あるいはやたら癖のある店主が出てきて面白い。あま…

肉焼道

ステーキが好きだ。せっかく良い肉に食らいつくのだから、そこそこレアの状態で、熱いうちにかぶりつきたい。しかし、肉をうまくレアにして焼くというのは思った以上に難しい。レアにするだけなら、一番簡単なのはアルミホイルなどを巻き付けて保温すること…

ドラッグストアとコロナ

生活するあらゆる人々にまで影響を与えるような形でコロナ禍が始まって、もうすぐ二年が過ぎようとしている。二年近い自粛ムードのためか、このたびのオミクロン株の流行では「もはやコロナは風邪だ」という言説が再び隆盛を極め、私の住む町では、普段から…

鍋スープレシピ紹介

かれこれ二年以上、市販の鍋スープを使わずに済ませてきた。つい先日、ミツカンのキムチ鍋を食べて、ああそういえばこんなの長らく使っていなかったなあ、などと思い出したくらいだ。 豚しゃぶや簡単な寄せ鍋ならば、昆布出汁を取って酒・みりん・薄口醬油を…

高知の日曜市

高知と言えばよさこいやおきゃく、かつおに酒といろいろ面白いものがあるが、そのなかでもドギモを抜かれるもののひとつが毎週日曜日に開かれる日曜市だろう。昔、高知に行った際、この日曜市を目にしてその広大なことと売られているものの豊かさに感銘を受…

一杯の豚汁

ときどき無性に飲みたくなる豚汁。しかしよくよく考えてみると、こんなに手間がかかる味噌汁系の食べ物はほかにないのではないか。こんにゃくは湯を通しておかないといけないし、油揚げも油抜きをしなくてはならない。サトイモは皮をむくだけでも一苦労だし…

「幸せならいいや」

スタイリッシュなヤクザアクションゲーム「龍が如く」。前に本ブログでも「龍が如く7」についてコメントしたが、「龍が如く0」では一見してサイコパスで戦闘狂じみた真島吾朗の過去が描かれている。彼は現実をよく見てカタギ相手には決して無茶なことをし…

CMという作品

子供のころは、好きなアニメや映画の途中で挟まるCMが大嫌いだったが、大人になるにつれ、いろいろ調べてみると面白いCMがあるというのが分かった。また、東日本大震災のとき、「ぽぽぽぽーん」でお馴染みのACのCMが流れ続けるのを見て、辟易としながら「い…

水出しの魅力

「出汁をとって~すればおいしいよ」と言うと、すぐに面倒くさがる人がいる。「出汁をとる」という言い回し自体が、能動的にいろいろやらなくちゃならない感じがして面倒くさく感じるのかもしれない。実際、鰹こぶ出汁を取ろうと思えば、一度昆布を温めて沸…

りんごのチョコレート

神戸にはいろいろ美味しいスイーツがあるが、お気に入りなのが「りんごのチョコレート」、正式名称「ポーム・ダムール」、神戸一番館の商品である。りんごを調理したものをチョコレートでくるんだ一品で、おやつというよりかはウイスキーといっしょにいただ…

血の色の珊瑚

先日、面白い話を聞いたので備忘録がてら一つ認めておきたい。珊瑚といえば赤いイメージだが、こうした赤い珊瑚はだいたい二つの種類に分けられるらしい。ひとつはイタリアのほうでとれる珊瑚、もう一つは高知の沖を中心に取られる珊瑚。これらの珊瑚はそれ…

危険なマゾゲー

子供のころプレイしたゲームで何が印象的でしたか? よくこういう質問で、FFやドラクエの名前が挙がる。きっともう少ししたら、ますます私の知らないゲームの名前がいろいろ挙がるのだろう。質問者がどういうことを聞きたくてこの質問をするのかにもよるが、…

卵でとじる

おなかがすいたけど面倒な料理はしたくないとなったとき、よくどんぶりを作る。しらすがあればしらす丼を作ればいいのだが、しらすが家にいつでもあるわけでもない。牛丼やビビンバもおいしいが、いざ作るとなると結構手間がかかる。そういうとき、すぐでき…

SとM

よく性的嗜好、近年ではさらにもう少し緩い意味での趣味を指すのに「S」と「M」という言葉が用いられる。これらの言葉は、天秤の両側のように位置し、一方で人を「いじめたい」人がいて、他方「いじめられたい」人がいるかのような印象を抱かせる。そしてこ…

やり直しと名前

関西ローカルの「八方・陣内・方正の黄金列伝」という番組がある。有名な人を一人呼び、その人の人生がどのような軌跡を描いてきたかを幸福度のグラフを見ながら振り返っていくという、一種のライフヒストリーである。先日の放送ではデヴィ夫人の話をしてい…

二人の幸福

「吉本新喜劇」などで、よく次のような筋書きの話が出てくる。ヒロインが困るような状況を男の仲間たちが用意して、男がそれをうまく打破することでヒロインとねんごろになろうという計画をたてる。たとえば借金で困っているところに偽物のヤクザが現れて、…

蕎麦が好き

蕎麦が好きだ。よくテレビで美味しい蕎麦屋さんをやっているが、多くのお店はあまりおいしそうではない、あるいは出演するタレントがおいしそうに食べない。一番よくあるのが、蕎麦をたっぷりつけ汁につけて食べるパターン。蕎麦を食べているというよりつゆ…

ぼてぼての謎

「ぼて お好み焼き」で調べると、いろんなお店が見つかる。「ぼてQ」「ぼて八」「ぼて茶屋」「ぼて福」などなど。そのなかでもチェーン店の「ぼてぢゅう」は目立つ。「ぼて」ってじゃあなんなんだという話だが、ぼてぢゅうのwikipediaによると、「ぼてっと返…

精鋭部隊の商店街

阪神野田駅といえば急行が停まるイメージが強い。鉄道でいえば大阪メトロとつながっていて、南に行けば福島の市場があって、松下幸之助の碑があるという印象も強いだろう。福島近辺ということもあって、飲み屋街があると思っている人も多いかもしれない。た…

一人前のカレー

前々から、時折脳裏をかすめては、料理をしているうちに気にならなくなって、たいして調べもせず済ませてしまっていることがある。それは、「一人前のカレーにはどれくらいの重さのルーが入っているものなのか」ということである。というのも、家でカレーを…