個室にて

Ars Cruenta

諏訪の美術館

 一時、お宿の女将と仲良くなってしょっちゅう長野県の諏訪湖を訪れていた時期がある。残念ながらもうその宿はないのだが、しょっちゅう行くものだから諏訪大社を参るだけでは時間がつぶせず、周りの観光施設を探すようになった。

 地図を見てみると、諏訪湖の湖畔はびっくりするくらい美術館がたくさんある。ガラス工芸で行くと「北澤美術館」、エミール・ガレドーム兄弟といった大御所の作品を驚くほどたくさん展示している。現在「SUWAガラスの里」となっている施設ももともとは北澤美術館の新館のようなものだったらしく、こちらも現代の作家を含め様々なガラス作品を展示している。ミュージアムショップが恐ろしく広く、このなかで現在各地で活躍している作家の作品も売られている。今でも使用しているネックレスやロックグラスも、ここで買ったのだった。

 絵画で行くとアンリ・ルソーの作品などを扱う「ハーモ美術館」がある。この美術館にはダリの有名な「時のプロフィール」もあったりして楽しい。ほかにも原田泰司美術館だとか、サンリツ服部美術館、イルフ童画館、小さな絵本美術館などがあり、好みもいろいろあるだろうが、いろんなものを見てみたい人にはうってつけの場所となっている。

 諏訪湖畔にはほかにもいろいろ見どころがある。片倉館という千人風呂を売りにしている巨大浴場もあれば、間欠泉やワカサギ釣り、小さなお土産屋さんが多い中で、養命酒の関連施設で「くらすわ」という巨大なショップ&レストランもある。諏訪参りをせずとも、諏訪湖周辺で遊ぶ場所は結構あるのだ。

 そういえば御柱祭もそろそろかと思い調べてみると、残念なニュースが飛び込んできた。7年に一度のお祭り、なるべく従来の姿でやれるとよいのだが・・・。

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