個室にて

Ars Cruenta

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ルー談義

昔はそれほど気にしていなかったのだが、カレー、シチュー、ハヤシライス、どれを作るにしても最近はS&Bの製品を使うようにしている。ルーと言えばハウスやグリコも製品を出しているが、S&Bがスパイス&ハーブからきている通り、S&Bのルーはいずれもパンチの…

繋がりと時間

人間関係と言えば、一緒にいればいるほど濃密で健全なものになりがちだと思い込んでしまう。けれどもお互いをよく知ったうえで結婚するはずの夫婦が離婚したり、ずっと同じクラスで一年生きていくなかでごく一部の生徒がいじめに遭ったり、あるいは会社の人…

諏訪の美術館

一時、お宿の女将と仲良くなってしょっちゅう長野県の諏訪湖を訪れていた時期がある。残念ながらもうその宿はないのだが、しょっちゅう行くものだから諏訪大社を参るだけでは時間がつぶせず、周りの観光施設を探すようになった。 地図を見てみると、諏訪湖の…

淡路の「すし富」

最近、淡路島がえらく人気らしい。パソナの展開する施設があったり、グランピング施設があったり、あるいは美味しい魚が食べられたりお花畑がたくさんあったりということもあって、特に北淡路のあたりがよくバラエティ番組で取り上げられている。もっとも個…

「B級品」

先日、玉ねぎ農家さんが直売するお店で大量の玉ねぎを購入した。大きな玉がたっぷり5kgも入ってたったの950円。都会では考えられない良心価格で、こんなのでちゃんと儲けになるのかと不思議に思うくらいである。その横に「訳あり」と書かれた箱があった。聞…

命の値段

少し前に、近所に大きなペットショップができると聞いた時のこと。何店舗もある大きなペットショップなのだが、そこが提供している「生命保障制度」という制度にドギモを抜かれた。てっきり保険のように、病気のときに医療費を負担してくれる制度なのだろう…

破裂する腸

ずっと昔のことだ。子供のころ、「たけしの本当は怖い家庭の医学」という番組がかかっていた。何気なしに見ていたその回は便秘の女性を扱っているもので、その人は便秘薬を飲むも便秘が治らず、自己判断でどんどん便秘薬を飲み続けていき最後は一日に一箱飲…

ドキュメンタリー作家としてのバラエティ・ディレクター

中京テレビが放映している「ヒューマングルメンタリー オモウマい店」という番組がある。ディレクターが見つけた店を紹介するという番組で、大抵はとんでもなくサービスが良すぎたり大盛だったりするお店、あるいはやたら癖のある店主が出てきて面白い。あま…

コスプレと一張羅のはざまで

私のある私服が少し特殊なものであるせいか、それほど色がどぎつかったりどうこうするわけでもないのだが、稀に「コスプレですか」と聞かれることがある。なんて失礼なことだろうと思い、「いいえ、私服です、もう10年以上着ています」と答えるのだが、ふと…

高級感と距離感

最近、高級なお菓子メーカーが「え、こんなところと?!」と思うようなところとコラボする例が相次いだ。ヴィタメールがミスタードーナツとコラボし、ゴディバがマクドナルドとコラボしたときには、思わず「もうヴィタメールやゴディバで買わんとこ」となっ…

肉焼道

ステーキが好きだ。せっかく良い肉に食らいつくのだから、そこそこレアの状態で、熱いうちにかぶりつきたい。しかし、肉をうまくレアにして焼くというのは思った以上に難しい。レアにするだけなら、一番簡単なのはアルミホイルなどを巻き付けて保温すること…

ドラッグストアとコロナ

生活するあらゆる人々にまで影響を与えるような形でコロナ禍が始まって、もうすぐ二年が過ぎようとしている。二年近い自粛ムードのためか、このたびのオミクロン株の流行では「もはやコロナは風邪だ」という言説が再び隆盛を極め、私の住む町では、普段から…

鍋スープレシピ紹介

かれこれ二年以上、市販の鍋スープを使わずに済ませてきた。つい先日、ミツカンのキムチ鍋を食べて、ああそういえばこんなの長らく使っていなかったなあ、などと思い出したくらいだ。 豚しゃぶや簡単な寄せ鍋ならば、昆布出汁を取って酒・みりん・薄口醬油を…

宝飾品を身に着けるということ

まだ小学生くらいのころだったか、とある水族館で500円もしない、貝を加工した指輪が売られていた。当時の私はその指輪が欲しくてたまらなくなり、いろいろ駄々をこねて買ってもらった。子供の管理能力のなさゆえか結局その指輪はなくなってしまうことになる…

万博公園にいこう

太陽の塔で有名な大阪・吹田にある万博記念公園。太陽の塔を見に行ったり、近くにあるエキスポシティのニフレルなどに遊びに行ったりという話をよく聞く。太陽の塔は内部観覧もできるようになり、岡本太郎ファンの中には何度も足を運ぶ人もいるようだ。しか…

うどんのいろいろ

めん類を食べたいとなると、うどん、そば、ラーメンの三つがおそらく今でも三銃士となるのだろうか。このなかでも我が家でも二週に一回くらいは必ずうどんを食べようかというシーンが出てくる。 一時、スーパーでいろんなうどんを買ったり、通販で取り寄せた…

高知の日曜市

高知と言えばよさこいやおきゃく、かつおに酒といろいろ面白いものがあるが、そのなかでもドギモを抜かれるもののひとつが毎週日曜日に開かれる日曜市だろう。昔、高知に行った際、この日曜市を目にしてその広大なことと売られているものの豊かさに感銘を受…

一杯の豚汁

ときどき無性に飲みたくなる豚汁。しかしよくよく考えてみると、こんなに手間がかかる味噌汁系の食べ物はほかにないのではないか。こんにゃくは湯を通しておかないといけないし、油揚げも油抜きをしなくてはならない。サトイモは皮をむくだけでも一苦労だし…

続けるということ

まったく人には関係のないことだが、もうブログを再開してひと月、きちんと記事を更新し続けている。実は本ブログは毎日せっせと記事を書いているのではなく、少し時間に余裕のある時に数本の下書きを書き溜めて一日一本公開する形式をとっているのだが、そ…

「幸せならいいや」

スタイリッシュなヤクザアクションゲーム「龍が如く」。前に本ブログでも「龍が如く7」についてコメントしたが、「龍が如く0」では一見してサイコパスで戦闘狂じみた真島吾朗の過去が描かれている。彼は現実をよく見てカタギ相手には決して無茶なことをし…

CMという作品

子供のころは、好きなアニメや映画の途中で挟まるCMが大嫌いだったが、大人になるにつれ、いろいろ調べてみると面白いCMがあるというのが分かった。また、東日本大震災のとき、「ぽぽぽぽーん」でお馴染みのACのCMが流れ続けるのを見て、辟易としながら「い…

水出しの魅力

「出汁をとって~すればおいしいよ」と言うと、すぐに面倒くさがる人がいる。「出汁をとる」という言い回し自体が、能動的にいろいろやらなくちゃならない感じがして面倒くさく感じるのかもしれない。実際、鰹こぶ出汁を取ろうと思えば、一度昆布を温めて沸…

古典文法の思い出

小中学生のころ、苦手な科目はいろいろあったが、特に国語の文法は全くよく分かっていなかった。形容詞が名詞にくっつくとか、その程度はまだいいとして、助詞や助動詞となると、そもそも何でこんなことをやらなきゃいけないのかとか、この用法とこの用法は…

りんごのチョコレート

神戸にはいろいろ美味しいスイーツがあるが、お気に入りなのが「りんごのチョコレート」、正式名称「ポーム・ダムール」、神戸一番館の商品である。りんごを調理したものをチョコレートでくるんだ一品で、おやつというよりかはウイスキーといっしょにいただ…

保存か健康か

よく行く薬局で、ローリングストックを勧めるCM音声が流れている。地震などの災害時に困らないように食糧を備蓄し、その食糧を定期的に食べて新しいものを買い足すことで食糧を廃棄せずに備蓄ができるということである。いつからかこの言葉はずいぶんと広ま…

ひとつの職業、ひとつの役割?

よく聞く「○○不要論」というのは、「○○はXXをしている。しかしXXはいらない。したがって○○はいらない。」という形式をとっていることが多い。○○がなんであれ、それが果たす役割は必要のないものだから、○○自体いらないだろうというわけである。たとえば大学…

血の色の珊瑚

先日、面白い話を聞いたので備忘録がてら一つ認めておきたい。珊瑚といえば赤いイメージだが、こうした赤い珊瑚はだいたい二つの種類に分けられるらしい。ひとつはイタリアのほうでとれる珊瑚、もう一つは高知の沖を中心に取られる珊瑚。これらの珊瑚はそれ…