個室にて

Ars Cruenta

DVDプレイヤーが壊れて

 もうかれこれ15年以上使っていたDVDプレイヤーがうんともすんとも言わなくなってしまった。もうすでに数年前からDVDを読み取らなくなっていたのだが、テレビ番組の録画は出来たので意外と重宝していた。とはいえ、思えば今年度はよく物が壊れる年で、いろんなものを買い替えるのに結構なお金を使ってしまった。テレビも同じく古いので、最新のDVDプレイヤーを買ったところでどうなるんだろう。せっかく最近はネットでテレビ番組も見られるようになったんだから、しばらくは見送るかと、電気屋さんにはいかないことにした。

 結論から言えば、それでよかったのだ。家族でテレビ番組を見たいときは、仕事で使っているノートパソコンでTVerを開き、HDMIケーブルでテレビに接続すればよい。最近のノートPCはそこそこ性能もいいので、番組をいくつか見る分には充電も十分に持つ。TVerもログイン機能が付いたので、たとえばデスクトップパソコンでいくつか見たい番組をピックアップしておいて、ノートパソコンで同じくログインしてみるという方法も使える。東京が基準になっているものの、関西の番組も配信されているから、再放送でない限り「これが見たかったのに見られない」なんてことも基本的には起きない。

 DVDプレイヤーを使っていたときは、気になる番組をなんでも録画して、少し時間があればすぐに録画したものを見るような生活をしていた。しかしTVerを使うようになってからは、別に見なかったものは見なかったものだしと割り切った感じで過ごせるようになった気がする。そう、見なかったものは見なかったもので、妙に録画して「見ないと」となるより、此方の方が健全な視聴者でいられるような気がしてさえいる。逆に適当に検索してみると、自分が知らなかった面白そうな番組(特にローカルの番組)が見つかったりして、案外これも面白い。

 とはいえTVer民法各局の動画サービスだから、NHKはここには含まれない。木曜夜に放送される「えぇトコ」なんかは隙間時間によく見ていたのだが、この方式に切り替えてからは見ることがなくなってしまった。NHK+をチェックすればよいだけなのだが、DVDプレイヤーをやめてテレビを見る時間が相対的に減った分だけ、テレビ自体にアンテナを張り巡らせる時間も減ったような気がする。TVerだけでおなかいっぱいで、NHKまで手が回らないというのが実情だ。良い番組もたくさんあるはずだから、見たほうがいいものを見られるように、ちょっとは心がけたほうがいい・・・のか?