個室にて

Ars Cruenta

休憩時間の過ごし方

 職場の休憩時間の過ごし方、これがなかなか安定しない。総じて次の仕事の用意をしたり、別の仕事の用意をしたり、家事を含めたシャドウワークに勤しんだりと、結局おおむねほかの仕事をしているのだが、こうした仕事の用意というのは毎週毎週変わってくるもので、ルーチン化することが意外と難しい。そうすると、今度は「次の休み時間はどう過ごそう」と考えることで時間を使ってしまい、余計に無駄な時間を過ごしているような気がしてくるのだ。

 ただ今日、思い付きでやってみて良かったなと思うことがあったのは、1時間の休憩中に近くの床屋に行くことであった。日ごろなかなか時間をとって床屋に行くのは大変で、床屋に行くほど暇ならゆっくりしたいし、かといって切羽詰まっていてはなかなか行けない。そこで休憩時間に床屋に行ってしまおうというわけである。忙しくて並ぶようならキャンセルすればよい、くらいの気持ちで行ったら、大衆床屋ということもあって30分足らずで全工程が終了した。椅子に座っているだけだから、意外と休んだ気持にもなれる。そのままパンとコーヒーを食べて少し本を読んでいたら1時間。まあ、悪くない過ごし方ではないか。

 こう考えると、休憩時間中にデイリーでもないがウイークリーでもない雑務を入れ込むのは一つの時間の使い方として有効なのではないかと思う。普段はいけない百円ショップで必要そうなものを見繕うとか、わざわざお菓子屋さんに出かけて行って普段は買わないようなお菓子を買うとか。床屋の一件もそうだが、案外そういう雑務は気晴らしにもつながる。忙しくてもろもろになりつつも、そういう形で生活に潤いを持たせられたらいいなと思ったり。

 いまひとつ、最近になって休憩時間にえらく腹がすくようになった。前に冷凍食品とカップ麺の話題で書いたように、そういうときはお腹がすいてついついカップ麺を食べてしまうのだが、あれも弁当に頼らない形で何とかならないものかと思う。カトキチの冷凍うどんと混ぜる一品があればいくらでも何とかうどんを錬成できそうなものだが、なにせ職場には丼がない。