個室にて

Ars Cruenta

湿布がはがれる問題

 わけあって、先日、整骨院に行くことになった。昨年から膝の調子がおかしく、静かな所で歩いているとポキポキと音が鳴るようになった。それからときどき痛みが出るようになったので、ひょっとして骨や軟骨に異常でもあるのではないかと思ったからだ。そうこうしているうちに昨年末、左の踝下あたりに強い痛みを感じ始め、膝と一緒に早めに見てもらわないとと思い、新年になってすぐ病院に行った。親子三人世話になるとは思ってもみなかった。

 レントゲンを撮ってもらったところ、幸い骨や軟骨に問題は何もなかった。問題は、筋肉と骨をつなぎとめる腱に炎症ができていることだった。ふつう私くらいの年でこうなることはあまりないらしいが、原因はつか痛み、要は職場などで階段の上り下りなど激しい運動が続いた結果生じているとのことだった。膝のポキポキはあまり気にしないでよいが、腱の炎症はおさえないといけない。注射もあるがまだ若いから、まずは湿布で様子を見ようというので、ロキソニンのテープを処方してもらった。

 これまでも、ときどき腰痛が起こり、そのたびにロキソニンのテープを貼るということはあった。ただ厄介なのが、今回貼る場所は踝の下と膝の頭、予想はしていたものの、ちょっとしたことで簡単にはがれてしまう。安静にしていても踝のあたりはふとした拍子にテープがめくれることがあるし、ましてや靴下をはいたりズボンをはいたりと言った挙措でもめくれる始末。なんだかんだ言って働かないといけないのでホワイトテープで固定しているのだが、それでも一日が終わって帰ったころにはテープごとはがれたりしていることも多い。ロキソニンのテープは一日貼りっ放しのものだから寝るときも貼っているのだが、寝相が悪いと必ずと言っていいほどホワイトテープからはがれてしまう。

 防水用の保護フィルムなども考えたが、あれも割と簡単にはがれてしまうし、足首用のネットも過去の経験から、あんまり患部を守ってくれない。足に問題があるとこういうところが厄介だ。とはいえテープを貼って寝てみると、これまでの違和感が嘘のようにすっきりした。もっとも、テープを貼らずにまたがちゃがちゃ動き回っているとだんだん痛くなってくるので、しばらくは続けないといけないのだろう。ただでさえ肝機能障害が心配なのに湿布貼り続けるのは怖いなあなどと思いつつ、何かいい方法を思いつきますように。